土石流の町・藤原町に住んで思う事。
おはようございます。
気圧の変化によって腰痛の程度が変わるので、最近痛みが酷くて夜なかなか寝付けない昇華プリント&縫製工場社長天パの近ちゃんです。
しかし今年の天気は、完全な異常気象ですね。北海道に観測史上初めて1年で3つの台風が直撃したり、各地で集中豪雨や河川氾濫があったり…。被害に合われた方々が一日でも早く普段の生活に戻れるよう祈ります。
私の住むいなべ市藤原町は、以前から集中豪雨の多い地域です。標高1000mを超える鈴鹿山脈の山際に位置し、紀伊半島や伊勢湾からの湿った空気が山脈沿いに北上し、鈴鹿山脈の最北端にある藤原町で雲が止まり集中豪雨となるのです。
しかし、その雲の流れも近年変わって来ているようです。
台風の発生場所も例年と違っていたり、太平洋高気圧の位置も違ったりしていますね。私は気象予報士ではないので、そのあたりの事は深く掘り下げませんが…^^;
そして、藤原町は土石流発生でも非常に有名な地域となっています。
かなり前から土石流が発生しているので、砂防えん堤の設置などが進んでおり、安全対策は万全で、毎年のように各地から視察しに来られる町として密かに有名なのです(*^^)v
まあ、こんな事で有名にはなりたくないですけどね(-_-メ)
いなべ市藤原町西之貝戸川と小滝川で発生した土石流
三重県いなべ市藤原町の西之貝戸川と小滝川では,平成10年以降,平成11年に2回,平成14年,平成15年8月と6年間に5回の土石流が頻発しています。とりわけ,平成14年7月17日に発生した土石流は,平成10年の10倍を越える大規模なものでしたが,設置してきた砂防えん堤が大きな効果を発揮し,床下浸水3戸のみにとどめることが出来ました.
さらに,平成15年8月8~9日にかけて発生した土石流も大規模なものでしたが,平成14年の土石流災害にともない緊急に実施した砂防工事や警戒避難活動を支援する情報提供に加えて,地元藤原町や住民の機敏な警戒避難活動が功を奏し,家屋等への被害はありませんでした.
この平成24年の土石流はホントに凄かったです(-_-;)
土石流13万m3(立米)って想像つきますか?
10㌧ダンプ一台で約5~6m3(立米)ですので、ダンプ約2万台を超える土石の量なのです。
正直、これほどの土石流が起こっても被害家屋0というのは、この付近に住む自分としてもビックリな事なのですが、本当に運が良かったと思います。
もちろん、この土石流のあとには、さらなる対策を講じてもらいましたので、現在も安心して住む事が出来ていますし、万が一の時にも防災対策は万全にしてあります。
しかし、行政とは不思議なもので、これだけのえん堤などに掛かる費用は出してもらえるのに、移住となると1円も出ないのです…。
正直言って、全戸を少し離れた安全な所に移住させる金額と、えん堤費用+土石の排除費用を比べると、当然ながら圧倒的に前者の方が少なく済みますが、それは出来ないとの事でした。
このようなしっかりとした土石流対策をしてもらっているのに「贅沢言うな」と言われそうですが、私は、自宅を危険区域から少し離れた場所に自分で移住しましたから。
でも、今ではしっかりとした土石流対策により、危険区域は上部の数軒だけになり、前の自宅も危険区域ではなくなりましたけどね(*^^)v
今後、日本だけでなく世界的にも地球温暖化の影響などで、異常気象による災害がさらに増える事でしょう。
これは、今の人類に向けた地球からのメッセージなのかもしれません。
特に、便利を追求しすぎて、モノ余りの社会を作ってしまった先進国の責任は重いと言わざるをえません。
これから、どのようにモノづくりと向き合っていくのか、また購入者としても考えなければならない時期が来ているように思います。
なあんて、珍しく真面目な内容のブログになっちゃいました(*^_^*)
代表取締役 近藤喜成
E-mail:k-sewing@m3.cty-net.ne.jp
============================