一介の縫製工場からの脱却
おはようございます。
明日から開催される「中小企業 新ものづくり・新サービス展」への出展のため、前日の今日東京へ向かってる昇華プリント&縫製工場社長のAloch(アロッチ)近ちゃんです。
その新幹線の車中でこのブログを書いてます。
まず、縫製工場の立場ってどんなだろ?と改めて考えてみる。
・数種類、いや十種類以上のミシンや裁断機を導入するため大きな場所が必要。(ちなみにうちでもミシン40台以上ある)
・ある程度ロットのある仕事をこなすには縫製工員が複数名必要
上記をクリアするには、かなりの固定費が必要ですね。
PC置いてるだけの事務所とはわけが違う。
そして、肝心の縫製工員の指導やスキルアップが出来ないと良い服は出来ないし、効率も上がりません。
アパレルのお仕事だけで1年中埋まるなんていうのは、大昔の話。
仕事が少なくなると、単価を下げてでも取りに行く工場は今でもたくさんあると思います。安価な仕事をすると、工場の腕を下げるし、どんどん疲弊していくだけなんだけどな・・・。
そして、社員・パートさんへの賃金アップ・・・
ここが一番の問題だね。
直近10年で最低賃金は123%増。(全国加重平均730円→901円)
ってか、社員に最低賃金程度しか払えない産業自体がどうかしてると俺は思ってるよ…。
こうやって書いてみると、いかに縫製工場が儲からないかが分かります。
確かに海外実習生などを使って、工場自体が儲かってる所はあるでしょう。
経営者は外車乗ったりしてねww
だけど、それで日本の縫製工場に未来はあるのかい?
本来は他の産業のように、従業員にも良いお給料を払って、みんなで良くなるべきなんじゃない?
うちは、日本人だけの弱小縫製工場だけど、昇華プリントという新しい武器を使って、何とかアパレルに頼らず生きていく道を模索しています。
うちの最大のメリットは「ゼロからのモノ作りが出来ること」
少し前に、東海地区の小さな生地メーカーさんが来社してくれて、オリジナルの生地を共同開発することになった。
そして先日、試作が出来てきて、テストプリントしてみたら、かなり面白いモノが出来ました!
小さな所同士が手を組んでも、面白い取り組みは出来る!
自社ブランドも考えたりしてるけど、まずは今までやってきた堅実な仕事でしっかりと売り上げを伸ばしていく。
色んな展示会にも出て、繋がりを広げて、みんなで良くなる方法を考えたいと思います。
安いばかりの時代は終わる。
うちの服が欲しいと思ってくれる人に、ちゃんと届ける。
極力余分な服は作らない。
そんな自社ブランドを作れるように頑張っていきます。
関東の方、お時間あったら展示会来てね(^-^)v
「中小企業_新ものづくり・新サービス展2019」