こんちゃん’s diary

縫製&昇華プリント工場社長の必死ブログ(≧∀≦)

差がつく国内縫製工場

こんにちは👋😃

 

色んな仕事に手を出し過ぎて、オーバーフロー気味の絶対品質・絶対納期昇華プリント&縫製工場社長の近ちゃんです!

 

先日、小さなブランドやってるお客様から他の工場から上がってきた製品について、うちの見解が聞きたいと連絡がありました。

 

ブランド「ある工場に製品を依頼しまして、うちが縫い代の倒し方向を指示していなかったら、脇などの縫い代がバラバラに倒してあったんですけど、御社の場合指示がなかったらどうされますか?」

 

私「うちの場合は、指示がなければ基本的に後高にしますね」

 

ブランド「ですよねぇ。たしかに指示しなかったうちにも落ち度はあるけど、指示しなかった方が悪いと全く取り合ってくれないんです」

 

私「まあ工場によっては、指示がないと自分達がやり易い方向へ倒したりする所もあるとは思います」

 

ブランド「でも、製品1枚1枚バラバラなんですよ」

 

私「それはダメですね」

 

ブランド「そうでしょう?でも、その工場は指示ないのが悪いとしか言わなくて困ってるんです」

 

私「まあ、そこはその程度の工場という事ではないですか?うちの場合、指示がなければ基本は後高ですが、厚くて縫いづらい物などは部分的に変える物もあります。でも先上げとかで確認してもらいますよ?先上げとかやらなかったんですか?」

 

ブランド「先上げとは違う風に上がってきたんです」

 

私「なら工場が悪いじゃないですか」

 

ブランド「それでも指示がないんだからブランドが悪いと言われてます」

 

私「そんな工場は今後使うの止めた方が良いと思いますね」

 

こんなやり取りがありました。

こういう所でも工場の差は出ます。

 

また、これ以外の事でも、商品1点1点の見栄えはもちろん、例えば糸始末やなど様々な所で差が出ます。

 

縫い方なんて何でもいい、縫製汚くてもいいから、とにかく安くしてほしいというブランドはこういう工場に頼めば良いと思います。

 

それが嫌なら、ちゃんとした単価払ってちゃんとした工場に依頼してほしいものです。

 

あと、単価はこれしか出したくないが、クオリティは守ってほしいというアパレルやブランドもありますが、そんなもん出来るわけないだろ!って思いませんか?

手間を省けば、それだけ粗悪になる。

もちろん、ミシン設備などはちゃんとしてて、そこからあとの話です。

洋服は自動では縫えないんですよ。

機械の入口に裁断物を入れて、出口で待ってたら洋服になって出てくるような未来は絶対に来ません。

 

余談ですが、先日SNSフレンドの方からマタニティドレスの縫製を依頼されたんですが、その希望価格は、うちがワ○ールのマタニティやってた25年近く前の単価と変わりませんでした。

 

当然ながらお断りしましたが、結局、日本の物価なんて上がっていないという事です。

売値が上げられないから、加工賃も上がらない。でも、賃金だけは上がってる。だから、零細企業はいつまで経っても厳しいままなんです。

 

まあ、うちは採算の合わない仕事は受けないし、もう違う方向へ向かってますから関係ないですけどね。

 

それと、いま縫製工場は防護服やマスクの仕事がたくさん入ってて、混んでいるようです。

だけど、先日糸屋さんなど仕入先が言ってましたが、防護服のみにシフトしたような工場は、先を考えていないから、近いうちに閉鎖する所が多いだろうと考えているようでした。

そのあたりも信用度が変わると思います。

 

縫製工場を探す時は、そんな事も考えながら探してみてくださいませm(_ _)m